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鴎の忘備録

エッセイとか・・・日記とか・・・・

生まれ変わったら

エッセイ

生まれ変わったら

 

 

もしも生まれ変わったら何になりたいか、

どんなことをしたいか?


最近、何かの会で、友人が集まり話に花が咲き、

話題も尽きはじめたころ

出てくるのがきまってこのしょうもない質問である。

 

初めのころは、皆真剣に考え答えをだしていた。

自分がもし生まれ変わったら・・・


一番多かったのが、ああすれば良かった、こうすれば良かった、

と反省の混じったなりたい自分であった。


もちろん自分もそのなかの一人であった。

 

しかし、先日玄関に紛れこんできた足のたくさんある、

実に逃げ足の素早い生き物を見たとき、

自分の考えが愚かであることに気が付いたのである。


いちもくさんに庭の雑草の中に逃げ込むその虫を見たとき、

心の中を冷たい風が通り過ぎて行くのを感じた。


え~っ|


この虫に生まれ変わる可能性だってゼロではない・・・


この虫には、なんの罪もないけれど、無常にも潰されてしまう

ことだってあるだろう。


それに、自分は生まれ変わるなんて、それこそ虫が良すぎないだろうか?


恥ずかしさでと、もしも生まれ変われるとしたら・・・という

一縷の楽しい夢からも突き放されような気持ちになった

小雨の降り続いた一日だった。